個性様々!列車のロゴマークをご紹介!【在来線編】

鉄道雑学

 前回は山陽新幹線で見られるロゴマークを紹介させていただきました。その車両の印象を大きく左右するロゴマーク。特に最近主流のN700系やN700S系は、側面から見るとそっくりでなかなか見分けがつかないので、車種を判別する上で重要な要素になっています。初代新幹線0系からご紹介していますので、まだ読まれていない方は是非チェックしてみて下さい!一番下にリンクを貼ってあります。

 さて、今回は「列車のロゴマーク」の第二部といたしまして、在来線のロゴマークをご紹介したいと思います。全国の…といきたいところですが、紹介しきれませんので、引き続き私が住んでいる「広島県」で見られる車両に絞ってお話していきます。それでは、詳しく見ていきましょう!

227系0番代(Red Wing)

 113系や115系などの老朽化した国鉄型車両の置き換え用に、2015年から広島地区に導入された電車がこの227系0番代です。

 カープや厳島神社、紅葉をイメージして車内・車外ともに赤色がベースになっているほか、列車同士を連結させた時、先頭車両箇所からの転落を防止するために転落防止ホロが取り付けられているのですが、これが翼を広げているように見えることから「Red Wing」の愛称で親しまれています。

 ロゴマークは車両側面の端部に掲出してあり、Cのマークに上から青色、緑色、黄色、赤色、紫色の計5色の横線が入るデザインになっています。これは、広島地区の線区別ラインカラーをあらわしています。大きな「C」は「広島シティネットワーク」と呼ばれる上記線区のCityの頭文字です。

  • 青色:可部線(広島〜可部)
  • 緑色:山陽本線(広島〜白市)
  • 黄色:呉線(広島〜広)
  • 赤色:山陽本線(広島〜岩国)
  • 紫色:芸備線(広島〜狩留家)

227系500番代(Urara)

 「Red Wing」の妹的存在なのが、こちらの227系500番代です。227系0番代と同様、113系や115系などの老朽化した国鉄型車両の置き換え用に、2023年から岡山地区に導入された車両で「Urara(うらら)」という可愛らしい愛称で親しまれています。JR西日本公式ホームページによると、岡山・備後地区の豊かで穏やかな気候・風土を表現しているとのことです。

 ロゴマークは、227系0番代と同じく車両側面の端部に貼り付けられています。線区別の路線カラーで岡山の頭文字「O」を表現したものとなっています。カラーと線区は以下の通りです。

  • 黄緑色:山陽本線(岡山〜三石)
  • 山吹色:津山線
  • 桃色:桃太郎線
  • 緑色:伯備線(岡山〜新見)
  • 橙色:山陽本線(岡山〜福山)
  • 空色:山陽本線(福山〜糸崎)
  • 紫色:福塩線(福山〜府中)
  • 水色:宇野みなと線
  • 青色:瀬戸大橋線(岡山〜児島)
  • 赤色:赤穂線(岡山〜寒河)

広島電鉄5100形

 広島電鉄は広島市に路線をもつ路面電車事業者で、その利用者数と路線長は日本最大を誇ります。軌道線6路線19.0kmのほか、鉄道線も16.1km保有しています。

 さて、この画像の5100形は広島電鉄で二代目となる超低床車であり、また日本で製造された初の国産超低床車でもあります。初代の超低床車5000形「グリーンムーバー」に続き、こちらの愛称は「グリーンムーバー”マックス”」。広島電鉄の公式ホームページには「快適性・信頼性・利便性を究極まで追及すること」にちなみ、命名されたそうです。車体の「Green mover max」の文字が誇らしげですね。紅葉の絵柄も添えられ、いかにも広島らしい車両です。

 広島電鉄の超低床車「グリーンムーバー」は、この他にも「5200形エイペックス」や「1000形LEX」など様々な種類があります。もし広島に来る機会があれば、是非他の車両も探してみて下さい。

井原鉄道IRT355形

 井原鉄道は、岡山県の総社駅と広島県の神辺駅を結ぶ第三セクター鉄道会社です。車両の側面には青色、水色、黄緑色を使ったロゴマークがあり、井原鉄道の公式ホームページでは「青い空、清い川、目にしみる深い緑、静かに漂う自然と歴史の里の表情を見せる景観との調和」をイメージしているのだそうです。シンプルなデザインですし、穏やかな印象を受けますね。都市部を走る列車とは違い、田園風景をのんびり走る姿にピッタリなロゴマークです。

 ところで、ロゴマークとは少し話題がそれますが、この井原鉄道は星空をイメージした「スタートレイン」や、様々な絵画が描かれた「アート列車」など、沿線の魅力を伝える列車が数多く運行されています。

 画像は「戦国列車」と呼ばれる列車で、地域ゆかりの武将である北条早雲と沢山の家紋が散りばめられたデザインになっています。銀色のステンレス車体に混じって走っている姿は非常に目をひきますし、車内も趣向を凝らした数々の演出がなされています。こちらも、乗車する機会があれば是非探してみて下さい。

あとがき

 二部構成でお送りした「列車のロゴマーク」いかがだったでしょうか?旧国鉄型車両はカラーリングだけで、列車特有のロゴマークをつけるなんてことは稀でしたが、最近の新型車両は独自のロゴマークがよく付けられるようになりました。「うらら」なんて愛称まで登場するようになりましたからね、一昔前までは考えられなかったことです。より地域に密着した車両にしようという、鉄道事業者の想いがあるのかもしれません。

 今回は私の住んでいる広島県を走る列車についてご紹介しましたが、全国には様々なロゴマークを付けた列車がありますので、お住まいの地域の列車をよく観察してみて下さい。想いのこもったロゴマークが付けられているかもしれません。地元の列車のことが、ますます好きになるかもしれませんよ。

 最後に、第一部の「新幹線編」をまだ読まれていない方のために、リンクを貼っておきます。こちらも是非チェックしてみて下さい!個性様々!列車のロゴマークをご紹介!【山陽新幹線編】

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