新幹線車内全面禁煙!たばこを吸える場所を探せ!

鉄道ニュース

 2024年3月16日のダイヤ改正では、列車の時刻変更よりも大きなニュースがありました。それは「新幹線車内の喫煙ルームの廃止」「一部の駅の喫煙所の廃止」です。たばこを吸わない方には朗報ですが、愛煙家にとっては由々しき事態です。「たばこが吸えるから飛行機ではなく、新幹線を選択していた」なんて方も中にはおられるのではないでしょうか?

 16両編成ですと、これまで普通席は3号車と15号車、グリーン席は10号車の喫煙ルームでたばこが吸えましたが、これが全て廃止となりました。これをもって、全国を走る新幹線からたばこが吸える場所が消滅しています。

 新幹線に乗車すると2時間や3時間は車内に缶詰になる事も珍しくありません。愛煙家にとっては辛い辛い我慢の時間ですね。できたら駅で思いっきり吸い溜めして乗車したいところでしょうか。

 そこで、今回のテーマは「山陽新幹線でたばこが吸える場所」です。愛煙家の方々の為に、現在山陽新幹線の駅構内でたばこが吸える場所はどこなのか、調べてまとめてみました。

現在駅構内で吸える場所

 喫煙ルームが設置してある駅と、その場所を以下にまとめました。

新大阪駅

ホーム上にはありません。

1つ下のコンコース階、中央改札口入って左側、27番のりばへの階段付近に設置してあります。そこそこの広さですが、利用される方も多いのでたいてい入室待ちの行列ができています。

新神戸駅

上りホーム、下りホームともに東京方の10号車付近に1箇所ずつ設置してあります。

西明石駅

ホーム上にはありません。

1つ下のコンコース階、新幹線乗換改札口を入って右手、上りホーム(12番のりば)への階段付近に設置してあります。こだま号やひかり号乗車時、通過待ちしている時に吸いに行く事はできますが、発車時刻に十分注意する必要があります。

姫路駅

上りホーム、下りホームともに東京方の10号車付近に1箇所ずつ設置してあります。

相生駅

ホーム上にはありません。

1つ下のコンコース階、新幹線乗換改札口を入って右手、下りホーム(11番のりば)への階段付近に設置してあります。西明石駅と同様、こだま号乗車時、通過待ちしている時に吸いに行く事はできますが、発車時刻に十分注意する必要があります。

岡山駅

上りホーム、下りホームともに東京方の13号車付近に1箇所ずつ設置してあります。

福山駅

上りホーム、下りホームともに東京方の12号車付近に1箇所ずつ設置してあります。

広島駅

上りホーム、下りホームともに東京方の15号車付近に1箇所ずつ設置してあります。

新山口駅

上りホーム、下りホームともに東京方の13号車付近に1箇所ずつ設置してあります。

小倉駅

上りホーム、下りホームともに東京方の13号車付近に1箇所ずつ設置してあります。

博多駅

11番のりばから16番のりばまで、合計3面のホームがありますが、どのホームにも東京方の13号車付近に1箇所ずつ設置してあります。

駅ホーム上にある灰皿のみの喫煙所

 2024年3月16日のダイヤ改正では、喫煙ルーム化されていない灰皿のみの「喫煙コーナー」も廃止になると、JR西日本からプレスリリースされています。対象となる駅は、上記で挙げた喫煙ルームがある駅以外の合計8駅です。

  • 新倉敷駅(15号車付近)
  • 新尾道駅(13号車付近)
  • 三原駅(11号車付近)
  • 東広島駅(12号車付近)
  • 新岩国駅(13号車付近)
  • 徳山駅(13号車付近)
  • 厚狭駅(11号車付近)
  • 新下関駅(13号車付近)

これらの駅では、完全に喫煙することができなくなりました。喫煙ルームがある駅まで我慢いたしましょう…となるはずだったのですが、確認してみたら、実際には3月16日のダイヤ改正以降もホーム上の灰皿が撤去されず、使用できる状態で残されたままとなっていました。おそらくは、いっぺんになくすことができず、これから徐々に撤去する方針なのかもしれません。これらは、公式ではもう使用できない事となっていますが、実際には使える状態で残っている箇所があります。

※記事を執筆した2024年6月6日現在は、まだ全て撤去されていません。

新幹線禁煙車両の歴史

 さて、新幹線車両からたばこが吸える場所が消滅してしまった現在ですが、いつから「禁煙車」が広まってきたのでしょうか?

 1964年の東海道新幹線は全席が喫煙車でした。禁煙という概念がまだ無かった時代です。座席には灰皿が装備されていて、今からだと考えられない装備ですね。

 初めて新幹線に禁煙車両が設定されたのは1976年こだま号の16号車が禁煙車両となりました。その後、健康志向の高まりや受動喫煙の問題がさけばれるようになり、禁煙車両は徐々に増加。喫煙車が存在した最後の形式、1999年デビューの700系新幹線では、グリーン車の10号車、普通車の15号車と16号車のわずか3両のみとなりました。

 一方、東に目を向けるとJR東日本の各新幹線については、2003年に施行された健康増進法により、一足早く2007年から全車禁煙としています。こちらは喫煙ルームも設けられませんでした。

在来線特急でたばこは吸えるのか

 これまで新幹線を中心にお話してきましたが、在来線特急ではどうでしょうか?こちらも愛煙家には厳しい現実で、現在たばこが吸える列車はほぼありません。唯一、東京〜高松・出雲市を結ぶ寝台特急「サンライズ瀬戸」ならびに「サンライズ出雲」に喫煙車が残っています。

 実は先日まで、近鉄の特急列車80000系「ひのとり」の3号車に喫煙室が設置されていました。こちらは私鉄特急最後の喫煙設備でしたが、2024年3月1日に廃止されました。この車両は2020年3月14日にデビューしているので、設置からわずか4年足らずで廃止された事になります。

 

 昔は禁煙という概念がなく、普通列車でも駅のホームでもどこでも吸えていた時代があり、今から考えると驚きですね。たばこを吸われる方からすると、公共の場で吸う事がなかなかできず、辛い思いをされているかもしれません。今回ご紹介した残りわずかな喫煙ルームをうまく利用していただけたら幸いです。吸う方も吸わない方も、それぞれが気持ちよく公共交通機関を利用できるようにしていきましょうね。

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